最近ガソリンスタンドが減っていると感じませんか?
「昔は家の近くに2~3軒あったのに、気づいたら全部閉店していた」
そんな声をよく耳にします。実はこの現象、気のせいではなく全国的に起きているんです。
かつて1990年代には全国で約6万軒あったガソリンスタンドも、いまでは半分以下の約2万4千軒ほどまで減少。特に地方や過疎地では、スタンドの灯りがどんどん消えている状況です。
なぜガソリンスタンドは減っているの?
減少の理由はいくつもあります。
経営コストの高騰 人件費や光熱費、そして地下タンクの入れ替えなど、運営にかかるお金が年々重くなっています。
若い世代の車離れ 車に乗る人が減れば、当然ガソリンを入れる人も減ります。利用者が少なくなった結果、売上が伸び悩み、閉店を余儀なくされるケースが増えています。
セルフスタンドの普及 人件費を削減できるセルフ型が主流になったことで、昔ながらのフルサービス型は経営が厳しくなりました。
EV(電気自動車)の台頭 まだ一部とはいえ、給油が不要な車が増えていることも背景のひとつです。
減少で起きている“給油難民”問題
ガソリンスタンドがなくなると、生活にどんな影響があるのでしょうか?
片道20〜30km走ってやっと給油 地方では、スタンドが数十キロ先にしかないという地域も出てきています。
高齢ドライバーへの負担 近所にスタンドがなくなると、自分で給油できない高齢者にとっては大きな不便につながります。
災害時のリスク 地震や台風のとき、地域のスタンドが閉まっていると燃料を確保できず、避難や移動が難しくなる可能性があります。
ガソリンスタンドの未来はどうなる?
このまま減少が進めば、「車はあるのにガソリンを入れる場所がない」という地域がさらに増えるかもしれません。
ただし、一方で新しい動きも始まっています。
EV充電とガソリンを兼ねた複合型ステーション
ドローンやトラックで燃料を届ける宅配型サービス
地域の人々で支える共同運営型スタンド
ガソリンスタンドの形は、これから少しずつ変わっていくかもしれません。
ドライバーが今できる対策
スタンドの数が減るのは、私たちの力ではすぐに止められません。だからこそ、日常の工夫が大切です。
なるべく早めの給油を心がける
スマホアプリで最寄りのスタンドを検索しておく
災害に備えて、タンクを半分以下にしない習慣をつける
将来的には、ハイブリッド車やEVも選択肢に
そして、もしもの時に備えて車に置いておきたいアイテムもあります。
備えにおすすめのグッズ
ガソリン携行缶(Amazon) → 災害時やスタンドが遠い地域での非常用に便利
ポータブル電源(Amazon) → 停電時や長距離移動中にスマホや家電を充電できる
車載用充電ケーブル(Amazon) → EVやハイブリッド車ユーザーに必須
まとめ
ガソリンスタンドの減少は、地方ではすでに「生活の問題」になっています。
給油のたびに長距離を走らなければならない不便さや、災害時の不安…。これは決して他人事ではありません。
だからこそ、早めの給油習慣と非常用グッズの備えが重要。
未来のクルマ社会は変わっていきますが、今の私たちができる備えは、意外と身近なところにあるのかもしれません。

  
  
  
  
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