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点検受けないとどうなる?

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こんにちは!現役のディーラー整備士blogrumaです。

前回の記事では「車検」についてお話ししましたが、今回はもっと身近な「日ごろの点検」がテーマです。

「車検さえ受けていれば、途中の点検なんて受けなくても大丈夫でしょ?」

「壊れてから直せばいいんじゃない?」

そんなふうに思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。現場で毎日たくさんの車を見ている整備士の視点から、分かりやすく解説しますね。


結論!点検を受けないと「突然の大きな出費とトラブル」を招きます

まず、一番大切な結論をお伝えします。

「面倒だから定期点検は受けなくていいかな?」と後回しにすると、「ある日突然、車が動かなくなる」リスクが跳ね上がり、結果として修理代が跳ね上がります。

車検が「2年に一度の大きな手術」だとしたら、半年に一度などの定期点検は「虫歯の定期検診」のようなもの。痛くなってから歯医者に行くよりも、小さな穴のうちに直したほうが、痛くないし安く済みますよね。車も全く同じなんです。


例え話:点検は「お肌のスキンケア」と同じ

車を機械だと思うと難しく感じますが、女性に身近な「スキンケア」に例えると分かりやすいかもしれません。

毎日のお手入れをサボって、強い日差しを浴び続けたり、メイクを落とさずに寝たりするとどうなるでしょうか?

  • 最初は、ちょっとお肌がカサつくだけかもしれません。
  • でも、そのまま放置すると、深いシワやシミになってしまいます。
  • 一度深く刻まれたシワを消そうと思ったら、高級な美容液やエステなど、とんでもないお金と時間がかかりますよね。

車の点検もこれと同じ。

「オイルが少し汚れている」「タイヤの空気が少し減っている」という初期の「カサつき」のうちに手を打てば、数百円から数千円で済みます。

ところが点検をせずに放置して、エンジンが焼き付いたりタイヤがバーストしたりすると、「深いシワ(大きな故障)」となり、数十万円の修理代がかかってしまうのです。


点検を受けないと具体的にどうなるの?

整備士の私がよく遭遇する「点検を受けなかった人の末路」は、主にこの3つです。

1. 突然、エンジンがかからなくなる(バッテリー上がり)

「昨日まで動いていたのに!」というのがバッテリーの怖いところ。点検では専用のテスターで「あとどれくらい寿命があるか」を診断できますが、これを受けないと、雨の日の夜や、急いでいる朝に限って突然力尽きます。

2. 「異音」に気づかず、修理代が10倍に

ブレーキの部品などは、寿命が近づくと小さな音でサインを出します。点検を受けていれば数千円の部品交換で済むのに、放置して周りの部品まで削ってしまうと、一気に10万円コースの修理になることも珍しくありません。

3. 燃費が悪くなり、ガソリン代で損をする

タイヤの空気圧不足やエンジンオイルの汚れは、気づかないうちに燃費を悪くします。点検を受けないことで、実は毎月のガソリン代を余計に払っている……なんてこともあるんですよ。


結局、どうすればいいの?

「じゃあ、やっぱりディーラーに任せっきりにすればいいの?」と思いますよね。

もちろん、プロによる定期点検を受けるのが一番安心ですが、最近は「整備士不足」の影響で、以前のように「いつでもすぐに見てあげるよ!」というサービスが難しくなっている現実もあります。

そこで、これからは「自分に合った点検のカタチ」を見つけるのが賢い方法です。

  • 半年に一度は、プロに健康診断をお願いする。
  • 「いつもと違う音や匂い」がしないか、たまに意識してみる。

これだけで、将来の大きな出費をグンと抑えることができます。


まとめ:車は「声」を出せないからこそ

車はどこかが痛くても、しゃべって教えてくれません。だからこそ、私たちが点検という形で「大丈夫?」と聞いてあげる必要があるんです。

ただ、先ほどもお伝えした通り、今、自動車業界では「整備士が足りなくて、これまでの点検サービスが維持できない」という大きな変化が起きています。

「点検の大切さはわかったけれど、これからどこで、どうやって車を守っていけばいいの?」と気になった方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。整備現場の「今のリアル」を知ることで、これからの賢い愛車との付き合い方が見えてくるはずです。

あわせて読みたい:ディーラー推奨の6か月点検が無くなる?整備士不足がもたらす変化とは


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