結論:車検は「健康診断」ではなく「人間ドック」
まず、結論からお伝えします。
「車検 必要ないんじゃない?」と聞かれることがありますが、結論から言えば車検は絶対に必要です。
ただし、勘違いしてはいけないのが、車検に通ったからといって「あと2年間、どこも故障しないことが保証された」わけではないということです。車検はあくまで「その瞬間に、公道を走るための最低限の基準を満たしているか」を確認するだけのもの。
つまり、「とりあえず今は病気で倒れないか」をチェックする、人間ドックのようなものだと考えてください。
なぜ高い?「靴底のチェック」に例えると納得
「車検 高い なぜ」と疑問に思う方も多いはず。これを私たちの生活に例えると、「靴」の話が一番しっくり来ると思います。
想像してみてください。あなたは今、お気に入りのスニーカーを履いています。表面はきれいだし、歩くこともできます。でも、もし靴底がツルツルにすり減っていたらどうでしょう?
- 雨の日の駅の階段で滑ってしまうかもしれません。
- 急に止まろうとしても、止まりきれないかもしれません。
車検で見積もりを見て「車検の時この部品の交換必要?」と感じるかもしれませんが、それはまさにこれと同じです。
「今は走れているけれど、このまま使い続けると半年後にはブレーキが効かなくなるかも」という一歩手前で、事故を未然に防ぐためのメンテナンスをしているから、どうしても費用がかかってしまうのです。
自分一人が転ぶだけならまだしも、車は大きな鉄の塊。誰かを傷つけてしまわないための「最低限のルール」が車検なのです。
結局、どうすればいいの?
「車検 必要ない?」という疑問が解消されても、やはり「車検は高い なぜあんなに差が出るの?」と、出費は抑えたいのが本音ですよね。整備士としての私からのアドバイスは、「車検以外の時期に、こまめに様子を見てあげること」です。
車検の時にドカンと高い請求が来るのは、2年分の「ツケ」が回ってきているから。「本当に今回の車検で交換が必要?」と疑わずに済むようにするには、日頃のケアが大切です。
- 半年に一度、オイル交換のついでにプロにサッと見てもらう。
- 洗車の時に、タイヤの溝があるか眺めてみる。
これだけで、車検時に「あれもこれも交換!」という事態を防げます。結局のところ、「早めのパブロン」ならぬ「早めの点検」が、一番お財布に優しいのです。
まとめ:あなたの安全を守るために
車検は、あなたと、あなたの隣に乗る大切な人、そして周りを歩く人たちの安全を守るための大切なステップです。「面倒だな」と思うかもしれませんが、愛車を長く元気に走らせるための「ご褒美タイム」だと思ってあげてくださいね。
ところで、最近は整備業界の人手不足などの影響で、これまで当たり前だった「ディーラーの手厚い点検サービス」の形も少しずつ変わろうとしています。
「車検はしっかり受けるとして、その間の点検はどうなっちゃうの?」と不安に思った方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。これからの愛車との付き合い方のヒントが見つかるはずです。
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